椿の庭づくり

工芸品の美しい文様にも使用された椿

椿に興味を持ったのは数年前に訪れた
首里城公園での企画展でした。
琉球王朝のころから沖縄を代表する花木の一つとして愛されていた椿は、
様々な工芸品の文様に使用されていて、
企画展では貴重な漆器や掛け軸などを見ることができました。
黒や赤だけではなく、白っぽい漆器も展示されていて
その美しさに感動したのを覚えています。

 

椿の散り方は縁起が悪い?!

椿は、花が散る際に花ごとポトリと落ちてしまうことから

その姿が首が落ちたようだということで
「首 切り花」という別名があるそうです。
首が落ちることを連想させて縁起が悪いとも聞きますよね。

でも、そう言われるようになったのは近代以降の話だとか。
もともと冬の間も緑を保つツバキは、神聖な植物とされ、
武士の間でも、花ごと落ちるツバキは「潔し」とされて好まれ、
武家屋敷にもよく植えられていたそうです。

 

私も椿の散り方には潔さを感じる方。
たくさんの種類を集めて
いつか皆さんに見て楽しんでもらえる日が来るといいなぁと思っています。