柿渋の取り方

去年初めて作った柿渋。
作ろうと思ったのが少し遅くて、オレンジに色づいてきた柿も多かったので、今年は本に習って収穫時期をキチンと守っての2度目の柿渋を取ることに。

柿渋を取るのは8月中旬から2週間ほどの時期に

去年から参考にしている、農文庫さんの本によると、渋柿の収穫は8月17日頃から2週間のうちが最適とあります。
この本は本土の気候に基づいて書かれているので、うちのような南の方だと1ヶ月は早くても大丈夫だと思います。

去年行った柿渋の取り方の作業のおさらい。
青い柿をヘタごと傷つけないようにもぎ取ります。
今年は台風の影響が少なかったので、とてもたくさんの柿が収穫できました。
ざっと数えた感じで120個ほど!

柿渋を取るのは収穫〜仕込まで1日で終わらせる

取った渋柿を厚めのビニール袋に入れて木槌で叩き割ります。
うちではスーパー等で売っている透明のビニール袋の中でも1番厚手の袋を使います。
去年、木槌でゴンゴン叩いているうちに破けてしまって、
コンクリートが茶色くなってしまい完璧には落とせませんでした。
発酵、熟成前とはいえ、渋柿の汁はやっぱり凄いです。

ビニール袋だけでは心配なので、
その上から取っておいた肥料の空き袋をさらに2枚重ねて紛糾しました。

この方法以外にも、少しずつ家庭用ミキサーで撹拌して仕込む方もいるみたいです。
細かく砕く方が良いとは思うけれど、使った後にしっかり洗って渋を取らないと、刃も悪くするそうなのでズボラな私はビニール派なのです(笑)古くなったミキサーなどがあれば良いかもしれませんね。
気をつける点といえば、渋柿は採取したその日の内に搾らないと柿渋が変質するため作業は収穫から仕込みまで、1日で終えること。

砕いたた柿をポリバケツに入れて、浸るぐらいの水をジャボジャボと投入。
この時の水は、水道水ではなく井戸水を使っています。
塩素の入った水道水はなじまないらしいので、雨水のような天然水や汲み置きして塩素を飛ばした水を使った方がいいそうです。
ここまで仕込んで、あとは蓋をせずに冷暗所や涼しい場所で2、3日放置します。

仕込んだら数日で完成。あとは1年以上寝かせるだけ

柿渋は、1日に2回ほど揺すったり、混ぜたりして空気を入れてあげます。
酵素ジュースなどを作った経験のある方ならピンとくるはず。酵素ジュースと同じような仕込み方です。
ブクブクと泡が出てくる様子なんか、とてもよく似ています。

これは2日目の様子です。

ビニール手袋をして、上下がよく混ざるように混ぜてあげました。
空気を含むとブクブク泡が勢いよく出てきます。

さらに1日経った様子。
泡とともに、発酵臭が漂ってきています。
そろそろ漉して、瓶詰→保存の時期になりました。

難しいイメージのある柿渋の取り方ですが、
多少の手間はかかるものの、作業はとてもシンプルで簡単です。

庭に渋柿があって何かに使えないかなー、もったいないなーと思っているなら
ぜひぜひ一度は挑戦してみて下さいね。